北大東島の社員風呂遺構は、北大東島の西北部に位置し、かつての労働者たちが利用していた共同浴場です。 この施設は、鉄筋コンクリート造の平屋建てで、欠円アーチ形のスラブ屋根が特徴です。 正面8.7m、奥行5.9mの矩形平面を持ち、内部は
荒れ果てた社員風呂遺構の内部は、時の流れと共に劣化していく建物の姿を示しています。当時の内部構造は、中央から左右に分けられ、男女別々の浴室が設けられていたよう。当時の労働者たちの利用した施設が、今もその歴史を物語っています。
社員風呂遺構に併設された水タンクの別角度かの写真。直径は約10m深さは不明です。このタンクは、雨水を集めて風呂場に供給する重要な役割を果たしていました。現在も雨水がたまっており、水中にはカメなどの生物が生息しているようです。
社員風呂遺構の看板が立てられた場所は、訪れる人々にその歴史的価値を知らせる重要な役割を果たしています。2007年に国の登録有形文化財に指定されたことを示すこの看板は、QRコードから解説サイトへとアクセスすることができます。