北大東島の社員風呂遺構は、北大東島の西北部に位置し、かつての労働者たちが利用していた共同浴場です。 この施設は、鉄筋コンクリート造の平屋建てで、欠円アーチ形のス

北大東島の社員風呂遺構は、北大東島の西北部に位置し、かつての労働者たちが利用していた共同浴場です。 この施設は、鉄筋コンクリート造の平屋建てで、欠円アーチ形のス

北大東島の社員風呂遺構は、北大東島の西北部に位置し、かつての労働者たちが利用していた共同浴場です。

この施設は、鉄筋コンクリート造の平屋建てで、欠円アーチ形のスラブ屋根が特徴です。
正面8.7m、奥行5.9mの矩形平面を持ち、内部は3室に分かれ、各室に個別の入口が設けられています。

すぐ傍には天水をためるための水タンクが併設されており、雨水を集めてボイラーで沸かして使用していました。
この水タンクには屋根がかけられていましたが、現在は失われています。

社員風呂遺構は2007年には国の登録有形文化財に指定され、沖縄県内でも最も古い時期の鉄筋コンクリート造の建物として、その歴史的価値が認められています。

旧東洋製糖の本部施設に近接しており、当時の労働者たちの生活を今に伝える貴重な遺産です。幹部級の社員たちは五右衛門風呂を利用していましたが、普通の社員や傭員はこの共同浴場を利用していました。

男女それぞれのための浴室が設けられており、労働者たちの生活を支える重要な施設でした。現在、この社員風呂遺構は観光スポットとして多くの人々に訪れられており、北大東島の歴史と文化を感じることができる場所となっています。

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