沖縄県の最東端に位置する北大東島。沖縄の離島への旅行先としてはなかなかハードルの高い北大東島ですが、美しい自然景観や透き通るような海、豊かな生物など、たくさんの魅力に溢れています。
北大東島は、自然と触れ合い、のんびりとした時間を過ごすのに最適な場所です。観光客が少ないため、静かな時間を過ごしたい方にもおすすめです。北大東島での滞在は、自然の美しさに触れながら、リフレッシュできる旅になることでしょう。
北大東島には、ホテル「ハマユウ荘」と民宿「二六荘」という2つの宿泊施設があります。どちらも島の魅力を存分に味わえる素晴らしい滞在を提供しています。それぞれの宿泊施設の魅力や特徴、周辺環境などをご紹介します。
北大東島で一番の高台”黄金山”にそびえ立つ。敷地内にある展望台からは、島を一望することができます。
洗練されたデザインは広大な敷地を贅沢に使い、自然光を上手く取り入れることによって居心地の良い空間を作り上げています。
ハマユウ荘敷地内入口にそびえる石銘板。都市農村交流宿施設と書かれている。下の方にはうふあがり島(”はるか東の海の彼方にある島”という意味)の文字もある。
エントランス付近。コンクリート打ちっぱなしのデザインは、島の中では異質ともいえるようなモダンさを醸す。
北大東総合案内板、島の施設や観光スポットが書かれた看板。
北大東島の中でも高台に位置するハマユウ荘は、災害発生地の避難所の一つにもなっている。
屋根のデザインも可愛らしい。広い中庭は芝の手入れも行き届いており、思わず歩いてみたくなる。
チェンソーアートのような可愛らしいベンチ。灰皿もあるのでここで一服したり、撮影スポットにもなりそう。
客室、別館。宿泊者が増えたために増設されたそう。こちらも打ちっぱなしのデザインで統一感を出している。
フロントロビーの一角には、特産品のお土産コーナーや北大東島の動植物図鑑、そのた雑誌などが展示されている。
少ないながらにも特産品が販売されている。北大東島産のジャガイモを使ったお菓子や、月桃と呼ばれる北大東島産の植物を使ったお茶、アロマなどが販売されている。
フロントロビーにはお酒やカップラーメンの自販機も設置されている。コンビニのように24時間営業のお店がない北大東島では、観光のお客さんにとってはありがたい自販機。
ハマユウ荘のレストラン。昼はランチタイム、夜は居酒屋として観光客や地元の人々でに賑わっている。
ハマユウ荘の日替わりランチメニュー、毎日異なるメニューが更新されているよう。この日はカレーうどん・豆腐ちゃんぷるーだった。ライスお替り無料は、男性には嬉しいサービス。ランチの値段が高い印象だが、これも船で物資を搬入する北大東島ならでは。
ランチのメニュー表。ランチに寿司というのは多少の違和感を覚えるが、これは北大東島の家庭料理大東寿司という寿司ネタを漬けこんだもので、北大東島の特産品となっている。じゃが麺も同じように、北大東島産のじゃがいもを使って作られたそば麺で、北大東に来たならぜひ食べてみたい。
こちらは夜の部メニュー。定食からつまみまで、いろいろなメニューが用意されている印象を受ける。オーソドックスなメニューから、沖縄ならではのメニューなど。写真右上のお刺身盛り合わせでは、北大東島産の養殖ヒラメが混ざることもあるとかないとか。
ドリンクメニューも一般的なものから沖縄ならではの泡盛などが用意されている。北大東島産のジャガイモで作られた焼酎「ぽてちゅう」もあるそう。(撮影時点のメニューには載っていない)
ホテル二階に設置されている、北大東島唯一の展望台。
展望台からハマユウ荘中庭を望む。
展望台からの景色。写真内の建造物は小学校や幼稚園、役場の施設や民家など。中野区という地区には様々な施設が密集しており、北大東島の中心地ともいえる。
ハマユウ荘から徒歩15分程度で行ける観光スポットや周辺施設を紹介します。
人材交流センターでは、人材の育成や相互間交流を目的として村民がくつろげる場所を提供するほか、村民相互の友愛と村の活性化を図るため、さまざまなイベントを企画実施しています。
https://vill.kitadaito.okinawa.jp/mokuteki/shisetsu/jinzai_kouryu.html
人材交流センター内のシアターホールには、電動収納式の劇場型スタンド席が304席設置されています。音響・証明スタジオも備え、講演会・式典・各種発表会などに利用できます。
うふあがり・人と自然のミュージアムは、島の開拓の歴史を後世に伝えるとともに、島外から訪れる人々に島の歴史・文化・概要を紹介し、観光スポットとしての機能をはたすために設立されました。
人材交流センター内、シアターホール。充実した設備を備え、時期により色々な催し物に利用されている。
うふあがり・人と自然のミュージアムのエントランス。
内観
ミュージアム内には撮影スポット(写真中央)もあり、北大東島のダイナミックな波しぶきを浴びているような写真が撮影できる。
受付横には特産品販売コーナがある。
北大東島さんのじゃがいもを使って作られたじゃがいも焼酎”ぽてちゅう”の販売も。専用グラスの”ぽ”のロゴが可愛いデザイン。
月桃と呼ばれる植物を使ったアロマミストや精油、石鹸も販売されている。爽やかで清涼感のある良い香り。
オリジナルシャツの販売。北大東島を象ったロゴデザインがワンポイント。
北大東島の風景写真のポストカード。
ハマユウ荘から人材交流センター・うふあがり 人と自然のミュージアムへのアクセス
・徒歩2分(110 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
住所 | 北大東村字中野152-1 |
---|---|
連絡先 | 09802-3-4352 |
休館日 | 土・日・祝祭日 |
開館時間 | ■北大東村人材交流センター 8:00~17:00 ■うふあがり 人と自然のミュージアム 入館受付 平日9:00~12:00 / 13:00~16:00 |
駐車場 | 無料(20台) |
URL | https://vill.kitadaito.okinawa.jp/mokuteki/shisetsu/jinzai_kouryu.html |
ホール | 大ホール |
設備 | 和室: 無し 調理室: 無し 音響設備(マイク): 有り |
備考 | [ 収容人数 ] 300人 [うふあがり 人と自然のミュージアム 入館料] 大人 500円 子供 200円 5歳以下 無料 |
北大東島の最高地点である標高74m、黄金山の頂上にそびえ立つ、北大東島灯台。
1971年(昭和46年)に初点灯され、その光は46Km先まで届くそう。
船舶の安全を守る役割のほか、年に1度の灯台開放日には島民や観光客も灯台の頂上まで登ることができ、島を一望する絶景体験もできる。
夜に島内を散歩していると、くるくると回っている灯台の光が見えることも。
https://www.web-gis.jp/GM1000/GM_Red1/GM_Red1-257.html
地形と地質の三次元イメージ : 北大東島
環礁部分の標高を観察すると,北大東島は「2重環礁】であったことがわかります。
また,内側の凹部の外壁はほぼ垂直の壁,と言ってよいほど急峻です。
Googleマップと標高地図の比較。北大東島灯台の設置地点が最高度になっている。北大東村役場や住宅が多くある中野区は標高10~20mと、全体の中での標高は低い。島全体が盆地のようになっているようだ。
石銘板”北大東島灯台”
ハマユウ荘から北大東島灯台へのアクセス
・徒歩8 分(550 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
ハマユウ荘から大東宮へのアクセス
・徒歩13 分(1.0 km)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
ハマユウ荘から中野のダイトウビロウ林へのアクセス
・徒歩10 分(800 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
中野区に唯一の個人商店。名嘉商店では飲み物や食料品のほか、日用雑貨等も販売している。
その中でも釣具の取り扱いは北大東一の豊富さ。サビキ糸や小道具、冷凍釣りエサなど名嘉商店では北大東で釣りをするためのほとんどを買い揃えることができる。
散歩がてらフラッと立ち寄って、飲み物などを買っても。
ハマユウ荘から名嘉商店へのアクセス
・徒歩12 分(950 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
北大東で一番規模の大きいスーパー。品揃えも豊富。
ハマユウ荘からJA北大東支店へのアクセス
・徒歩6 分(500 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
北大東内で3つある居酒屋のうちのひとつ、マルコ商店。可愛らしい名前とロゴが目を引く。外には屋根付きの席も用意されており、夏場などはここでビールを飲むのも気持ちよさそう。
ハマユウ荘からの徒歩15分圏内からは少し外れるが、歩いて行ける範囲にあるので是非足を運んでみては。
ハマユウ荘からマルコ商店へのアクセス
・徒歩16 分(1.1 km)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
ハマユウ荘から北大東村役場へのアクセス
・徒歩7 分(600 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
JALグループの運行のある空港には、空の御朱印として御翔印(ごしょういん)が販売されています。
通常、御翔印は主に空港売店などで販売されていますが、北大東空港には売店がありません。
そのため、北大東島の御翔印はハマユウ荘のフロントで販売されています。
宿泊者しか購入できないというわけではなく、島に訪れた方であればどなたでも購入可能なようです。
アットホームな雰囲気が特徴の二六荘。二六荘には旧館・新館・別館の3つの宿泊棟がある。その中でも旧館と呼ばれる水色の建物がいわゆる”二六荘”である。
二六荘(旧館)の名前の由来は皇紀2600年(昭和15年)に建てられたことからその名前がついたという。
2007年には国の登録有形文化財に指定されており、文化財に宿泊できるというなんとも珍しい宿だ。
しかも、二六荘周辺には国指定文化財等データベース(文化庁)にも掲載されている登録有形文化財が、この二六荘を含め11箇所も存在する。
文化財を巡る観光や、廃墟マニアなどにも人気がある。
水色のカラーが特徴的な二六荘(旧館)。この建物はもともとは娯楽施設兼宿泊施設として建てられたという。1940年(昭和15年)に大阪から移築された。大きな改装工事などはされておらず、当時のままの面影をはっきりと残している。
別館と呼ばれる建物。旧館とは異なり鉄筋コンクリート造になっている。旧館・別館・新館の3つの宿泊棟の中で最も新しい棟。
二六荘(別館)内の受付ロビー。床や窓に歴史を感じる。館内は電子タバコを含め禁煙になっている。
ロビー内にはソファやテレビ、雑誌などが用意されており、宿泊に来たお客さんがくつろげるスペースになっている。
カップラーメンや飲料水も販売されている。
別館の裏ではヤギが飼われていた。たまに聞こえてくる「メェ~」という鳴き声は島へ旅行に来たということを改めて実感するとともに、和やかな気持ちにさせてくれる。
二六荘から浅沼商店へのアクセス
・徒歩3 分(190 m)
・不明な道路を経由
・ほぼ平坦なルート
二六荘のすぐ近くにある島人居酒屋トロっこでは、北大東で水揚げされたマグロの刺身や養殖場で育ったヒラメの刺身、大東島名物の大東寿司を食べることができる。
店内は居酒屋というより、なにかの綺麗な施設を感じさせる。
フードやドリンクメニューも豊富で、小さな島でも来てくれるお客さんを飽きさせないような努力を感じる。
二六荘から島人居酒屋 トロっこへのアクセス
・徒歩3 分(290 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
二六荘から北大東島リン鉱山遺跡へのアクセス
・徒歩4 分(350 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
北大東島に3つある港のうちのひとつ。島の西側に位置している。休日は釣り人でにぎわっている様子も伺える。
二六荘から西港へのアクセス
・徒歩8 分(650 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
二六荘から気軽に行ける距離にある西港公園。西港公園は西港より一段高い場所に位置しており、西港を見下ろす形で全景を眺めることができる。綺麗に整備されており、散歩にもおすすめの公園。
日没のタイミングを狙えば、綺麗なサンセットを眺めることができる。
こんなにも広い海を眺めながら散歩ができる、ぜいたくな時間。
緩やかな高低差のある地形に思わず歩いてみたくなる遊歩道が整備されている。ゴミも落ちている様子もなく、植物たちも生き生きとしており、散歩をするだけで元気になりそうな公園。
西港公園の遊歩道から眺めるサンセット。潮風が心地よく、1日の旅の疲れを癒すのにもってこいのロケーション。
二六荘から西港公園へのアクセス
・徒歩7 分(550 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート
北大東村は、沖縄県では珍しくヒラメとアワビの養殖を行っている。
小さな島だがその養殖施設の規模はなかなかのもので、養殖事業は島の農業や水産業のような代表的な事業になることが期待されている。
北大東島で養殖されたヒラメは主に沖縄本島のスーパーの鮮魚コーナーや、地元の居酒屋などに卸されているという。
北大東を訪れた際には施設の見学や、居酒屋などでヒラメの刺身を食べてみるのもオススメ。
アワビはヒラメに比べ養殖が難しい側面があり、順調に出荷を続けられるようになるにはもうしばらくの研究が必要とのことだった。
二六荘から北大東村養殖研究所へのアクセス
・徒歩8 分(650 m)
・不明な道路を経由
・ほぼ平坦なルート
金刀比羅宮は北大東島に3つある神社のうちのひとつ。海の神様(大漁祈願・航海安全祈願)が祀られている。
境内には立派な土俵がある。金刀比羅宮際というお祭りで北大東の子供から大人までの力士が相撲をとり、島の水産業や航海安全を願う。
金刀比羅宮は駐車場やトイレも整備されており、旅行中にレンタカーで気軽に訪れることができるのも魅力だ。
二六荘から金毘羅宮へのアクセス
・徒歩2 分(190 m)
・不明な道路を経由
・ほぼ平坦なルート
二六荘から歩いて行けるバー。島民だけでなく仕事で来島した方々や観光客で賑わう。店内にはカウンターやボックス席があり、ダーツマシンなども置いてある。カラオケの設備もあり、週末には若者達が盛り上がっているようだ。
北大東島には個人を含むタクシー会社が存在しておらず、バーやスナックに行く際にはお店の方が送迎をするのが一般的なようだ。
二六荘からBar Sonnyへのアクセス
・徒歩5 分(350 m)
・県道184号 経由
・ほぼ平坦なルート